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新たな価値の創造者たち~『住みかえ解約補償』開発者の素顔と努力~

かつて賃貸物件情報の提供が新聞広告のみだった時代に、いち早くアパート・マンション情報誌「週刊賃貸住宅ニュース」を発刊し、引越しのプロセスを改革してきたCHINTAI。以降、ミッションである「賃貸生活を自由に自分らしく」のもと、引越し前・引越し中のサポートとなるサービスを展開してきました。

そして、2023年7月、引越し後のサポートにも力を入れていきたいという想いから、賃貸不動産業界では初となる「賃貸物件契約後のやむを得ない解約・住み替えにかかる費用」を補償するサービス『住みかえ解約補償』をリリース。

今回は、『住みかえ解約補償』の担当者2名に、サービス開発の裏側や今後の展望について聞きました。

『住みかえ解約補償』チーム。左からセールスディビジョン・中山大之、
カスタマーサクセスグループ・齋藤日和

入居後の不満を軽減するために!賃貸業界初となるサービス開発の背景

―お二人はもともと別の部署に所属しているかと思います。今回、『住みかえ解約補償』チームに参加することになった経緯を教えてください。
 
齋藤:私は新卒で入社し、不動産会社の皆様のサポートを行うカスタマーサクセスグループという部署に所属しています。業務の進捗状況を週次で報告する際に、単なる報告に留めず、業務の改善案など自分の考えを密に伝えるよう心掛けてきました。そんな私の姿勢を上長が評価してくださり、今回の新規事業の立ち上げの際に、プロジェクトメンバーとして推薦していただいたんです。
 
―確かに新規事業を行うとなると、自分の意見をしっかりと主張できることが大切になりますよね。中山さんはいかがでしょうか?
 
中山:私はもともと、世の中に価値のあるサービスを提供するため3年ほど前より起業しました。満足のいくサービス提供を実現しつつありますが、より大きな規模感で事業企画をしたいと考え、起業した会社と並行して働ける場所を探していました。CHINTAIの面接時に、『住みかえ解約補償』の基となるアイデアを共有いただき、サービスの立ち上げを検討していると聞いたんです。「自分が求めていた、より大きな規模感での価値あるサービス提供が実現できる」と確信し、プロジェクトチームに参画しました。

―『住みかえ解約補償』を立ち上げることになった背景や、サービス内容について教えてください。
 
中山: CHINTAIでは、お部屋を探す前の方に役立つ情報や、お部屋探し中の人をサポートするサービスを展開してきましたが、入居後のサポートに関してはまだ充実していないという認識がありました。そんな中、引越しに関する調査を行った結果、引越し後に何かしらの不満を抱えている人が多いということがわかったんです。この調査結果を踏まえて、入居後の不満を軽減できるサービスを提供することが、ユーザーそして賃貸不動産業界双方にとって有益になると考えました。そこで、賃貸物件契約後のやむを得ない解約・住み替えにかかる費用を補償するサービスを立ち上げることにしました。
 
具体的には、賃貸物件を契約した後で、他県への転勤・病気療養・親族の介護の3つの理由で引越しを余儀なくされた場合に、転居先への引越し費用などを補償するという内容です。住みかえに伴う負担を軽減し、ユーザーの方が安心して新しい場所に引越しできるようサポートしたいと考えています。

サービス開発からリリースまで6ヵ月!驚きのスピードに隠された努力の日々

―引越し費用の補償サービスというのは、賃貸不動産業界では初となるサービスだと思いますが、リリースまでにどれくらいの期間がかかったのでしょうか?
 
中山:6ヵ月です。調査から始まって、具体的なサービス設計や約款作成、WEBサイト構築とやることが盛りだくさんだったので、自分自身「よくこのスピードでリリースできたな」とビックリしています。でも、私一人で作り上げたものではなく齋藤さんの協力があったからこそ、こんなに素早くリリースできたのだと思います。齋藤さんありがとうございます!
 
齋藤:こちらこそありがとうございます(笑)。
 
―ちなみに、今回のサービスを作るにあたって作業分担などはしていましたか?
 
中山:サービスの具体化や約款などの規約作成、ルールの整備については主に私が担当しました。
 
齋藤:私は契約データベースの構築やWEBサイトの申し込みフォームの作成を担当していました。ただ、作業分担はしていましたが、一人で作業していたわけではなく密に連携を取っていました。
 
データベースの構築や申し込みフォームの作成は、約款などの各種規約の完成後に着手することが一般的かと思いますが、今回は、リリースまでの期間を短くするため、中山さんの業務と同時並行で私の担当作業を進めていきました。
 
中山: ユーザーへいち早くサービスをお届けするために、かなり細かく連携しながら同時並行でさまざまな業務を進めていったよね。
 
―もともとお二人とも、WEBサイトの構築や約款など規約作成の経験はあったのでしょうか?
 
齋藤:私は初めてだったので、一から勉強する必要がありました。自分で調べるのはもちろんですが、CHINTAIで運用しているサイトの改善や、集客を行う部署の方にも相談させてもらいながら業務を進めることができたので、非常に助かりました。
 
中山: 私は、不動産売買の仕事や起業の経験から、ありがたいことに何かと法律を学ぶ機会に恵まれてきました。また、事業企画に伴う利用規約の作成ノウハウがあるなど、今回のプロジェクトに即戦力として役立つ経験を積んでいたと自負しています。
 
齋藤:6ヵ月という短い期間でリリースできたのも、自分たちの努力はもちろんですが、周りの方々の支えがあったからこそだと感じています。

1人でも多くの人が「安心して引越しができる」世界を目指して

―短い期間でのリリースと苦労が多かったと思いますが、サービス立ち上げを通じてうれしかったことを教えてください。
 
齋藤: 世の中にないサービスだったため、作る上で参考にできるものがなく、完成形の見えないものを構築する過程がとても難しかったのですが、難易度が高かった分、完成後の達成感はひとしおでした。一つ一つの細かなルールやサービス内容などについて議論を重ねる中で、サービスがブラッシュアップされていく過程に面白みを感じました。
 
また、未経験の分野に挑戦させていただいたことにより、自分自身のやりがいを見つけることができたと感じています。「わくわくする仕事って、こういうことなんだな」と実感できる、いい機会をもらえました。
 
中山:私は2つありまして、1つ目は約款等の各種規約が無事完成したことです。約款の内容を1条ずつ作っていくのも大変なのですが、30条にわたる条項を矛盾なく完成させることに、本当に苦労しました…。最初に定義した内容と後に作成した内容の整合性が取れるように、何度も作っては修正を繰り返していたので、その作業からの解放感といったらもう…すごかったですね(笑)。
 
2つ目にうれしかったのは、サービスをリリースした後、わずか3日目で初の申し込みが入ったことです。
 
―リリースしてから3日目で申込が入ったのですか!?ものすごく早いですね!
 
中山:そうなんですよ。申込をいただいた方とお話しできる機会があったのですが、以前賃貸物件の契約を解約した際に、違約金が発生して嫌な思いをした経験をお持ちでした。今回の引越しでは同じ失敗をしたくないというお気持ちが強く、解約時の違約金を補償する『住みかえ解約補償』にお申し込みをいただいたとのことです。「自分が作ったサービスが想定していたターゲットに刺さり、申し込みを獲得できた!」と、すごくうれしかったですね。
 
―では最後に、『住みかえ解約補償』の今後の目標を教えてください。
 
齋藤:今後に関して、まずは申し込み件数をさらに増加させたいです。そのためには、今あるデータの分析やサイトへの集客方法の改善が必要になると考えています。さまざまな知識を積極的に吸収しつつ、一人でも多くのユーザーへ知っていただけるよう、努力していきたいですね。
 
中山:『住みかえ解約補償』をリリースしたことによって、今まで世の中になかった新しい価値を提供できたと思っています。ただ、サービスをリリースするだけでは意味がないと思っているので、今後に関しては、ユーザーそして不動産業界の皆様にとっても価値のあるサービスであることを知っていただけるよう活動していきたいですね。そして、CHINTAIは安心して引越しができるサービスを提供している会社であると思っていただけるよう、引き続きサービス改善に尽力していきます。

 ※社員の所属およびインタビューの内容などは2023年8月現在のものです。