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【恋する賃貸】三姉妹に恋した僕の幸せな日常

朝は、優しい「にび」とおてんば娘の「よる」に起こしてもらい、夜は我が物顔で僕の枕元に陣取る甘えん坊の「ひなた」と一緒に眠りにつく──

これが、僕の毎日のルーティーンです。そして、そんななにげない日常の中で、彼女たちは僕にたくさんの幸せを与えてくれます。気づけば、毎日心を奪われっぱなしです。

今日は、僕の心をつかんで離さない、個性豊かな「ひなた」「にび」「よる」との生活を、少しだけ自慢させてください。


見た目は猫、中身は人間!?僕の恋人・ひなた

すでに気づいている方もいるかもしれないですが、僕の心を毎日奪っている彼女たちの正体は、猫です。彼女たちとは、すべて保護猫カフェで出会いました。最初に迎えたのは、ひなたです。当時はまだ他の猫がおらず、そのせいか彼女は自分を人間と思っているようです。

ひなた

例えば、夜寝ようとすると、僕よりも先にベッドへ行き、枕の傍で待っています。ご飯を食べるときも隣に座り、まるで僕の“恋人”のように、いつもそばにいてくれるんです。
 
そんなひなたですが、あるとき、犬のいる家に遊びに行ったあと、僕の服についた犬の匂いに気づき、本気で怒ったことがありました。きっと、僕のことを“彼氏”だと思っているから、ほかの匂いがついていたのが許せなかったのでしょうね。
 
ひなたがまるで人間みたいだなと思うエピソードはたくさんありますが、特に印象に残っているのは、僕が悲しくて泣いていたときのことです。そのとき、ひなたはそっと僕の横にやってきてくれました。「そばにいてくれるのかな」と思った瞬間、彼女は僕の涙をペロッとなめたんです。
 
びっくりして涙も止まってしまいましたが、ひなたはそのあともしばらく僕のそばにいてくれました。涙を拭い、そっと寄り添ってくれるひなたの姿に、「もしかして、この子は本当に人間なのかもしれない」と思わずにはいられませんでした。

優しくてしっかり者!我が家のかわいい管理人・にび

次に出会ったのが、にびです。彼女はとても優しく、まるで“我が家の管理人”のような存在。面倒見がよく、家に知らないものがやってくると、僕たちに危害がないかしっかりチェックしてくれます。
 
そんなにびですが、怒ったり威嚇したりすることはほとんどありません。一度だけ威嚇をようとしたことがあったのですが、慣れていなさすぎて思いっきりむせていました。その姿がなんとも可愛らしく、思わず笑ってしまったほどです。

にび

にびは本当に優しい子で、「起こさなきゃ」という使命感を持って、僕を起こしに来てくれます。実は、彼女がこの“朝のお仕事”を始めたのは、この後紹介する、よるが家に来てからなんです。自分より小さな子が加わったことで、「しっかりしなきゃ」と意識が変わったのかもしれません。
 
しっかり者で面倒見がいいにびですが、ちょっとした欠点もあります。それはトイレが少し苦手なこと。砂がうまくかけられず壁をひっかいてしまったり、水を飲むときに顔をべちゃべちゃに濡らしてしまったりするんです。でも、そんな不器用なところも、にびの魅力のひとつです。

元気いっぱい!でもたまにナイーブになる末っ子・よる

最後に我が家にやってきたのが、よるです。
 
よるは、まるで“無邪気で元気いっぱいな子ども”のよう。とにかくおてんばで、天真爛漫そのものです。いつでも楽しそうで、自分のことをまだ子猫だと思っているようです。そのせいか、自分の体の大きさを把握しきれておらず、歩いているときによく下半身をあちこちにぶつけてしまいます。そんな姿も可愛くて、つい笑ってしまうんです。

よる

よるはおてんばなだけでなく、とても甘えん坊でもあります。よく僕の膝の上に乗ってきてくれるのですが、以前「どれくらい長く膝の上にいられるのかな?」と思い、時間を計ってみたことがありました。
 
結果はなんと2時間40分!その間ずっと膝の上から動かず、ひっくり返って気持ちよさそうに眠っていました。そんなよるですが、意外とナイーブな一面もあります。いじけると部屋の隅から動かなくなってしまうんです。そのギャップもまた、たまらなく愛おしいです。

三者三様!個性炸裂のお迎えエピソード

個性豊かな彼女たちですが、家に迎え入れたときの反応は三者三様で、今でも鮮明に覚えています。
 
まず、ひなたをお迎えしたときは、僕にとっても初めて猫を家族に一員に迎える初めての経験だったので、怯えたり落ち着かなくてウロウロしたりするのかな、と家に来た後の行動を予想していました。しかし、その期待は大きく裏切られました。
 
ひなたは、家に着くなりベッドルームへ一直線。僕の使う枕の上にドカッと座ったんです。初めて来た家で、堂々と家主の枕の上に座るとは……なかなか大物ですよね(笑)。

我が家で一番優しくて、穏やかな性格をしているにび。そんな彼女が、初日は僕の予想を超える反応を見せました。家に入るなり、自分の半径10cm以内にあるものを片っ端から猫パンチ!まるで嵐のように暴れまわり、触れるものすべてを破壊していきました。

本当に暴れん坊で、まさに「ギザギザハート」の持ち主でした(笑)。今ではすっかり落ち着いた彼女ですが、初日のことを思い返すと、まるで昔やんちゃしていたヤンキーの女の子みたいだなと思います。
 
天真爛漫で、今では家の中を自由奔放に歩き回るよるですが、彼女との出会いは少し大変で、印象深いものでした。

よるは、茨城県に住む方が里親を募集していた猫でした。 家族に迎えることが決まってから、車で茨城県まで迎えに行くことになりました。移動中はケージに入ってもらっていたのですが、よるは少し戸惑った様子。 ケージ越しでは表情がよく見えず、体調に変化がないか心配だったため、車を止めてほんの少しだけ扉を開けてみました。
 
すると次の瞬間――。よるはその隙間からスルリと飛び出し、車内を縦横無尽に駆け回り始めたんです! 僕の足元にも潜り込んできて、もし運転中だったら……と思うと、今でもヒヤヒヤします(笑)。

そんな大冒険をしたよるですが、家に着いた途端、まるで別猫のように固まってしまいました。先ほどまでの暴れっぷりが嘘のように、初めの2日間は家の中でほとんど動かず、同じ場所から警戒している様子。僕はスポイトで水をあげたり流動食をあげたりしながら、慎重に様子を見守りました。
 
そして3日目、ようやくボール遊びを通じてよると打ち解けることができたときは、本当にホッとしました。車内での冒険ぶりと家での固まりっぷり、そのギャップには驚かされましたが、それもよるの個性。今ではそんな一面も愛おしく思っています(笑)。

ツンデレ、拒否、いじけモード!?個性前回の反応集!

ここまで、彼女たちの特徴や出会い、そして関係性についてお話ししてきましたが、最後に、彼女たちのちょっと笑えるエピソードをご紹介させてください。

まずは、ひなた。甘えん坊な一面とツンとした態度を絶妙に使い分ける彼女ですが、実は手をつかまれるのが少し苦手なんです。抱きかかえたまま、ハンドルを握るように彼女の手を動かしてみると、「ウンウン」と少し怒ったように鳴きます。

その様子がまるでエンジン音のようなので、僕はこれを「ひなたエンジン」と呼んでいます。

嫌がることはしたくないのですが、彼女の反応がかわいすぎて、ついついやってしまうんです。いわゆるキュートアグレッションなのかもしれません。

続いて、にび。とても優しい性格の彼女ですが、そんなにびにも「嫌だ」と拒否することがあります。それは、僕が彼女にキスをしようとするとき。

顔を近づけると、少し申し訳なさそうに僕の口に手を当てて「やめて」と訴えかけてきます。朝は起こしに来てくれて、帰宅すると出迎えてくれる優しい彼女。そんなにびに拒否されると、ちょっぴり寂しい気持ちになります。

それでも、にびらしい控えめな拒否の仕方がだんだんかわいく思えてきて、ついまたチャレンジしてしまうんです。

最後はよる。末っ子感満載の彼女は、構いすぎるといじけてしまうことがあります。

以前、「猫吸い」(猫のお腹などに顔を埋めて匂いを吸い込むこと)を、よるに少し長めにしたことがありました。すると、構いすぎが気に入らなかったのか、猫吸いの後で一気にしょぼくれてしまったんです。

普通なら怒ったり嫌がったりしそうなところを、よるは隅っこに行っていじけてしまいます。その背中から、「私がダメなんだ…」という心の声が聞こえてくるような気がします。ちょっとメンヘラ気質なのかもしれません(笑)。

これからも続く、彼女たちとのかけがえのない毎日

もっとたくさんののろけ話をしたいところですが、すべてを書いていたら終わりが見えなくなってしまいそうなので、今回はこのあたりで締めくくろうと思います。
 
長年一緒に暮らしていても、彼女たちの新しい一面を発見することは尽きませんし、一緒に過ごす時間が増えるたびに思い出もどんどん増えていきます。
 
これからも、ペットと飼い主という枠を超えた家族として、彼女たちとたくさんの思い出をつくっていきたいと思います。