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ユーザーの気持ちになってとことん考え抜いた『Woman.CHINTAI』誕生秘話

みなさんが働く中で、自分が大きく成長したと思う瞬間はどんな時ですか?
 
はじめまして、CHINTAIの工藤です。メディア&マーケティンググループに所属しており、Woman.Storeというインテリア通販サイトとSNS発信を含めたファン増加事業の責任者をしています。プライベートでは、夫と2人の娘、そして猫2匹と一緒に暮らしています。
 
私が働く中で一番成長したと感じたのは、新卒3年目に『Woman.CHINTAI』というサービスの立ち上げを担当した時です。
 
今でこそ責任者を任せていただくようになり、『Woman.Store』やファン増加事業の方向性の策定や決断といった業務を日々行っていますが、新卒3年目に立ち上げた『Woman.CHINTAI』での経験があったからこそ、今の私があると思います。
 
『Woman.CHINTAI』は「Woman」とサービス名に入っているように、女性をターゲットとしています。その中でも、初めて一人暮らしをする女性をメインターゲットにしたサービスです。

今回は、そんな『Woman.CHINTAI』の誕生秘話を、みなさんにお伝えしたいと思います。

『Woman.CHINTAI』が生まれたきっかけ

男性、女性、カップル、学生など、人によってお部屋探しでこだわるポイントは違うもの。それなのに当時のCHINTAIには、特定のターゲットにフォーカスしたサービスがありませんでした。
 
そこで、ユーザーが自分にあったお部屋探しの方法が選べる、「パーソナルな探し方」を提供することになり、その第一歩として、“女性×一人暮らし”をターゲットにした女性向けの物件検索サイトの開発をすることになりました。
 
そしてその女性向け物件検索サイトのメイン担当を、なんと新卒3年目の私に任せていただくことに…!当時の私は、驚きながらも、「これはチャンスだ」と感じていました。自分の弱みに正面から向き合い、克服する絶好の機会だったからです。
 
というのも当時の私は、自分で決断することを苦手としていました。2つの施策を考えて実行に移す時でも「AとB、どっちがいいですかね?」と、上司に判断をゆだねることが多かったんです。
 
ですが企画のメイン担当者になったからには、考えるだけでなく、自ら判断をし、実行しなくてはなりません。自分の課題と強制的に向き合えるこの機会は、自分の成長につながる本当にいいチャンスでした。

社会人としての成長も実感したサービス立ち上げ初期

企画が動き始めた後は怒涛の日々で、文化祭の前日みたいな忙しさが数ヵ月続いている感覚でした…(笑)。
 
新サービス=WEBサイトが存在していないため、「どんな要素が必要なのか」「サイトにどう落とし込めばいいのか」「デザインはどうするか」など、全て0から考えて構築していく必要がありました。
 
中でも特に印象的なのが、サイトを制作してくれる開発会社の方とのやり取りです。
 
WEBページのデザインの方向性やページの構造が大まかに決まれば、ワイヤーフレームというWEBサイトの設計図を作成します。作ったワイヤーフレームを開発会社の方に渡して、サイトの構築を進めていくのですが、開発会社の方とやり取りを始めた当初は先方から制作をする上で追加の質問を多くいただき、当初は質問の嵐でした(笑)。
 
ページの仕様やボタンのちょっとした色の違いなど、以前なら最終判断は上司に委ねてしまうことが多かったですが、「主担当は自分なんだから、私がしっかり答えなければいけない」と、意識を切り替えるように。
 
全ての判断を人に任せるのではなく、ユーザー目線で判断すべきことは自分で判断する。一方で、開発会社の方々のようなプロの力を借りた方がいいことは“意見”を求める。そんなやり方を自分なりに見つけ出して、「最終決断を任せてしまう」という自身の課題をクリアすることができました。
 
初めて0からサービスをつくり上げる過程で、慣れないことや大変なことも非常に多かったですが、振り返ると嫌な思い出は一つもありません。新しい発見ができたり、社会人として成長するきっかけをもらったり、『Woman.CHINTAI』のリリースに担当することができて本当によかったと今でも思います。

集客のヒントは日常で発見!Instagramを活用した集客を開始

サービスの立ち上げが無事に終わると、次なる課題はWEBサイトへの集客です。
 
当初はWEB広告の展開や、利用促進のための記事配信など、さまざまな戦略を試みましたが、集客効果は今一つ…。もっと多くの人に
『Woman.CHINTAI』を知ってもらうにはどうすしたらいいのか、悶々とした日々を過ごしていました。
 
そんな時、コスメを1枚の画像にまとめて魅力的に紹介しているInstagramの投稿が目に止まりました。1枚の画像を通じて色々な情報が視覚的に得られる投稿で、私も実際にそういった投稿を参考にコスメを購入したことが何度かありました。
 
そこで最近自分が広告やWEB記事ではなく、Instagramの投稿から情報収集をしていることに気がついたのです。
 
私がそうならば、Woman.CHINTAIのメインターゲット層も同じ。
であれば、Instagramで『Woman.CHINTAI』を知ってもらうための活動をしてみよう!
 
思い立ったらすぐに実行するのがよいと考え、さっそくテーマを考えました。Instagramで届けるコンテンツは、「街」に関する投稿にすることに。そしてただ紹介するのではなく、その街ごとに住んでいる女の子のイメージをつくり、その子の見た目や着ていそうな服をイラストに起こして擬人化することにしたんです。
 
街の擬人化にした理由は大きく二つ。一つ目は、街の情報を擬人化して発信している媒体がなかったため、独自性が出せると思ったから。二つ目は、今すぐに引越しをしない方でも、街の情報をInstagramの投稿から得ることで、いざ引越しをする際に『Woman.CHINTAI』を思い出して利用してもらえるのではないかと考えたからです。

Instagramが開設され、1番はじめに投稿されたコンテンツはこちら!

 
街の擬人化イラストは、ターゲット層である私が本当に「かわいい」と思えるクリエイターに依頼をすることに。また、街の擬人化を考える際は、「清澄白河のイメージはアート系だから、洋服はこれで、髪型はマッシュで…」といった細部にまでこだわりました。
 
当時は街の擬人化のイメージにあったものを探すため、ネットで洋服をとにかくたくさん見ていたので、社内では「工藤さんは仕事中によくネットで洋服を見ているな~」と思われていたかもしれません(笑)。
 
Instagramの運用を開始したときは、「これで『Woman.CHINTAI』への訪問者が増えればいいな」と願いつつ、CHINTAIにこれまでなかったInstagramの成功実績になればいいな、と考えていました。
 
そして、運用を開始してすぐ、フォロワー数は急速に増加。開始2週間で5,000名を超え、4ヵ月で1万人、1年でなんと6万人と、大勢の方に支持されるアカウントに成長しました。
 
このInstagramを通じて、『Woman.CHINTAI』への訪問者も増加し、社内ではInstagram運用の成功事例として、「Instagram=工藤」というイメージを持ってもらうこともできました。
 
予想をはるかに超える結果に驚きつつも、心の中でガッツポーズをした記憶があります(笑)。しっかりと計画を立て、実行に移した結果が実を結んだことで、自分にも自信がつき、忘れられない成功体験の一つとなりました。

脱!ピンクのCHINTAIネットを目指し、サイトをリニューアル

「『CHINTAIネット』との違いがあまり出せてない」
「ピンク色の『CHINTAIネット』だね」
 
Instagramを開設して、フォロワーも順調に増えていたある時、社内でこんな意見が挙がりました。
 
当初の目標としていたサイトへのアクセス数は達成していましたが、『Woman.CHINTAI』でしかできない探し方を提供できておらず、実質的には独自性を欠いたピンク色の『CHINTAIネット』に過ぎなかったのです…。
 
「『Woman.CHINTAI』は、初めて一人暮らしをする女性のためのサイトなのに『CHINTAIネット』と同じじゃダメだ!」と思い、初めて一人暮らしを始める女性の気持ちになってサイトを見直すことに。
 
すると、こんな発見がありました。
 
「このサイトでお部屋探ししても楽しくないし、条件入れる場所も多くてわかんない!」
 
初めてお部屋を探すのにどの駅に住めばいいのかなんてわからないし、設備なんて細かい部分はもっとわかりません。
 
初めて一人暮らしをする女性が、楽しくかつ簡単に自分にあったお部屋が見つかったらベスト!そう思い、お部屋探しの要素と絡めることができて女性が好きそうなものをひたすら考えました。そこでたどり着いたのが「診断」です。当時、●●系女子診断などが流行っており、私もWEBで体験したことがありました。診断は、自分にあった回答を選んでいくと結果が見られて楽しいし、回答を選択する過程もワクワクしますよね。
 
『Woman.CHINTAI』のターゲットである、初めて一人暮らしをする女性の多くは、街の特徴を知らない方や、自分がどのようなこだわりを持っているのかわからない方が多いです。そこで、診断ツールと同じ形式を取り入れ、理想のライフスタイルや自分に合った住まい選びをサポートしてみるといいのではないかと考えました。
 
そこで生まれたのがお部屋タイプ診断です。
 
「お部屋タイプ診断」は、住みたい街や駅が決まっていなくても「通勤・通学先の駅」と「希望家賃」を入力し、「どんな街に住みたいか」と「住みたいお部屋のタイプ」の2つの質問に回答するだけで、簡単に物件を見つけることができるサービスです。

現在も実装されている「衰退お部屋タイプ診断」

「お部屋タイプ診断」は、『Woman.CHINTAI』をメインターゲットである、初めて一人暮らしをする女性の目線になったからこそ生まれたサービスだと思っています。
 
実装後もたくさんの方に使っていただいており、現在も「お部屋タイプ診断」でのお部屋探しができるので、ぜひ活用してみてください!
 
 
実は、機能面だけでなく、リニューアルのタイミングでロゴの変更も行いました!
 
リニューアル前のロゴは、女性が親しみやすいようデザイナーさんと共に作成しましたが、既存のCHINTAIロゴを使用していなかったため、CHINTAIのサービスだとわかりにくいと感じていました。
 
リニューアルでは、まず既存のCHINTAIロゴと『Woman.CHINTAI』のロゴを組み合わせてみることに。ただ、CHINTAIのロゴが濃い青色のため、当時のロゴの「Woman」という箇所に使っていた薄いピンク色が目立たなくなってしまい、完成したデザインはCHINTAIのサービスであることは一目でわかるものの、あまりかわいらしくないものでした(笑)。
 
ロゴを考える際も、ターゲットが「女性」であることを絶対忘れずに検討を続けた結果、CHINTAIロゴのブルーが持つ「堅い」印象を少しでもポップなものにするために、ビビッドなピンク色を採用した現在のロゴに決定しました。

初めて一人暮らしをする女性向けのサービスとして、必要な機能を充実させ、ロゴも一新。これにより、「ピンクの『CHINTAIネット』」という旧イメージを脱し、ターゲットによりアプローチしやすいサービスへと生まれ変わることができました。

成長をともにした『Woman.CHINTAI』

決断が苦手だった私は、『Woman.CHINTAI』と共に成長したことで、今ではインテリア通販サイト『Woman.Store』の責任者を務めるまでになり、昔以上に大きな決断をする立場になりました。
 
新卒3年目で『Woman.CHINTAI』のサービス立ち上げに携わり、Instagramの開設やリニューアル企画の実行など、大きな責任を担うことで得た経験が、今の私を形作っていると思います。
 
女性が新生活を始める際には、「おしゃれな場所に住みたい」「かわいい部屋に住みたい」といった多くのニーズがあると思います。単にお部屋探しをサポートするだけでなく、『Woman.Store』との連携を強化することで、お部屋探しからお部屋作りまで一貫してサポートできる体制をCHINTAI内で構築していきたいと考えています。
 
女性が賃貸生活をもっと楽しめるよう、CHINTAIだからこそ提供できるサービスをこれからも展開していきたいです。

※社員の所属および記事の内容などは2024年3月現在のものです。