
引越し後の後悔を解消!『CHINTAI安心パック』誕生秘話
みなさん、引越し後に後悔した経験はありませんか?
「引越してみたら収納が足りない…」
「住んでみたら騒音が気になる…」
「このまま住んでいるの、ちょっと嫌かも…」
内見の際には気づけなかった、こんな後悔を感じたことがある方もいるのではないでしょうか。
改めまして、CHINTAI社長室の江口です。公式noteには何度か登場しているので、名前をご存じの方もいるかもしれません。
今回、私たちCHINTAI社長室では、冒頭のような引越し後の「後悔」を少しでも軽減したいという思いから、新サービス『CHINTAI安心パック』を開発しました。
実は、この『CHINTAI安心パック』の前身には、『住みかえ解約補償』というサービスがあり、「転勤・療養・介護」というやむを得ない理由での住みかえ時に、その費用を補償する仕組みでした。『CHINTAI安心パック』では、『住みかえ解約補償』をさらにバージョンアップさせて開発に至りました。
「しっかりと部屋探しをしたつもりだけど、引っ越し先で満足できなかったらどうしよう」という不安を抱えている方にこそ、このサービスを活用して、安心して新生活をスタートしていただきたいと考えています。
今回は、『CHINTAI安心パック』の企画背景やサービスに込めた想いなどをお伝えします。最後までお読みいただき、「このサービス、私にぴったり!」と思っていただければうれしいです!
70%が「引越し後に後悔」!?
驚きのアンケート結果から生まれたアイディア
さて、早速『CHINTAI安心パック』についてお話したいところではあるのですが、『CHINTAI安心パック』をより深く知ってもらうために、まずはその前身となる『住みかえ解約補償』についてお伝えする必要があります。
そこで、『住みかえ解約補償』がどのようなサービスだったのかを、当時の開発秘話も交えながらお話ししたいと思います。

『住みかえ解約補償』は、賃貸物件に引越しをした後に「やむを得ない事由」が発生した場合、再引越しにかかる費用の一部を補償するというものです。
「やむを得ない事由」として対象になるのは、「転勤」「療養」「介護」といった理由です。例えば、「就職先が東京に決まり引越しをしたものの、急遽北海道に転勤となった」「引越し後すぐに地方に住む両親の介護が必要になった」といったケースが該当します。
この『住みかえ解約補償』を企画するに至ったきっかけは、社内で「CHINTAIが提供する新しいサービスの方向性」を議論したことでした。その際、以下の2つの方向性が検討されました。
1つ目は、CHINTAIのポータルサイトを強化し、ユーザーが条件に合った物件をより簡単に探せるようにするアイディアです。これは、満足度の高いお部屋探しを実現するための改良案でした。
2つ目は、ポータルサイトという枠組みを超えて、ユーザーの暮らし全体をサポートする、全く新しいサービスを開発する方向性です。
この議論を通じて、私は「既存サービスを改良するだけではなく、新しい価値を創造するサービスを生み出し、CHINTAIが“暮らしのトータルサポート”を提供する存在になりたい」と考えました。こうした取り組みが、ユーザーからの信頼を深め、より多くの方にCHINTAIを利用していただけることにつながるのではないかと思ったのです。
そこで、賃貸物件の入居後にユーザーが抱える悩みや不満について調査するため、アンケート調査を実施しました。その結果、「賃貸物件への引越し後の満足度」を調べたところ、驚くべきことに、回答者の約70%が「入居後の物件に何らかの後悔がある」と答えていたのです。
このデータをもとに、「引越し後に満足できない場合でも、再度好きな物件に引越しできる仕組みがあればどうだろう?」と発想を広げました。そこで、再引越しにかかる費用を一部補償するという「住みかえ解約補償」とのちの「CHINTAI安心パック」に共通するサービスのアイディアが生まれたのです。
『住みかえ解約補償』の誕生までの道のりと、利用者の声から見えた改善のヒント

『住みかえ解約補償』という前身のサービスを形にするにあたって、次の3つの点で特に苦労しました。
1つ目は、賃貸不動産業界に類似のサービスが存在しなかったことです。通常、新しいサービスの企画をする際は、他のサービスを参考にすることが多いのですが、企画段階で具体的なモデルケースが見つからず、ゼロからアイディアを組み立てる必要がありました。
2つ目は、サービスが保険業法に該当する可能性があったことです。再引越しの費用を補償する内容が保険業に該当するとなれば、会社として保険業を始める必要が出てきます。しかし、CHINTAIとしては保険業を新たに始めることは選択肢にありませんでした。そのため、保険業法の適用を受けない形で、サービスを提供できるスキームを構築する必要がありました。これには大変慎重な検討を要しました。
3つ目は、再引越しをする理由の範囲をどう設定するかという点です。本来であれば「どんな理由でも補償します」としたかったのですが、結果的に、まずは「転勤」「療養」「介護」に限定するかたちでのサービス開始となりました。
これら3つの課題を一つずつクリアし、ようやくサービスを無事に開始することができたのですが、結果として、利用者数は予想を下回るかたちとなりました。その理由としては、2つ考えられました。
まず1つは、補償の範囲が狭かったことです。この点については、正直なところ、ある程度予想していた部分でもありました。『住みかえ解約補償』の補償範囲は「転勤」「療養」「介護」のみでしたが、こうした状況に該当する人はそれほど多くありません。そのため、特殊な状況下でしか利用できないサービスとなり、利用を検討する人自体が少なかったと考えられます。
そしてもう1つは、サービス内容がわかりづらかったことです。例えば、「引越し後に隣人の騒音がひどい場合は補償の対象ですか?」「思っていたより日当たりが悪い場合は対象になりますか?」といったお問い合わせが多く寄せられました。サービス紹介ページにも補償の対象範囲について記載していたものの、内容が十分に伝わらず、わかりづらい印象を与えてしまったのだと思います。

『住みかえ解約補償』はいくつかの課題を抱える結果となりましたが、その経験を踏まえ、サービスを改善することで、ユーザーのみなさんの引越しをもっと楽しく、わくわくするものにしたいと考えました。
そこで、再引越し費用を補償するという基本のサービスコンセプトはそのままに、「転勤」「療養」「介護」のみに限定されていた補償範囲を見直し、新たに『CHINTAI安心パック』としてサービスを開始しました。
『CHINTAI安心パック』は、従来の『住みかえ解約補償』と同様の仕組みを持ちながらも、大きな違いとして補償範囲を「どのような理由でも」適用可能に拡大しました。例えば、「隣人の生活音が気になる」「日当たりが想像より悪かった」など、生活の質に関わる細かな理由でも補償を受けられる点が特徴です。これは、『住みかえ解約補償』を利用していたユーザーから寄せられた「補償の範囲を広げてほしい」という声を受けて実現したものです。
『CHINTAI安心パック』を企画する際、過去の課題を解決することで、より多くの方に満足いただけるサービスを目指しました。そのために特に注力したのが以下の2点です。
1. 補償範囲の拡大
まず、『住みかえ解約補償』で課題となっていた「補償範囲の狭さ」を解決するため、補償内容を全面的に見直しました。これまでは「転勤」「療養」「介護」のみに限定していましたが、ユーザーから寄せられた「隣人トラブル」や「騒音」などの問い合わせに応えるべく、「どんな理由でも補償する」仕組みを目指しました。
しかし、この変更を実現するには、さまざまな観点から慎重な議論が必要でした。補償範囲の拡大に向けて、開発チームや経営陣との話し合いを重ねながら、段階的に制度を整え、最終的に「どんな理由でも補償できる」サービスに仕上げました。
2. わかりやすいサービス内容
補償内容や金額についても慎重な検討が必要でした。スタンダードプランでは加入料金11,000円で最大20万円分の補助金、プレミアムプランでは加入料金30,800円で最大30万円分の補助金を受け取れる設定としました。
ただし、家賃が低い物件の場合、補償金が利用者にとって過剰な利益となる可能性があるため、料金と補償内容のバランスを取ることが重要でした。この点についても、十分に議論を重ねながらプランを策定しました。

新サービスの内容を検討している中で、私は慎重な性格もあり、「できるだけ狭い範囲から提供開始して様子を見ていきたい」と考えていました。しかし、グループの経営トップからの言葉が私の考えを大きく変えるきっかけとなりました。
「ユーザーが得をするのは良いこと。それによる不正を防ぐ仕組みは必要だが、リスクを避けてばかりではダメだ。リスクを取ってでも、補償範囲をどんな理由でも対応できるようにしなさい」
この言葉を受け、私は覚悟を決めました。これまでの賃貸業界の常識を覆すような新しいサービスを作るためには、リスクを恐れず挑戦する必要があると強く感じたのです。
この決意によって、「どんな理由でも一律で補助金を支払う」という点が明確化され、サービス全体がわかりやすくなりました。こうして、どんなユーザーでも安心して利用できるサービスを誕生させることができたと感じています。
「CHINTAIを選んでよかった」と思える新生活を

こうして『住みかえ解約補償』から補償範囲を大幅に広げ、新サービスとして『CHINTAI安心パック』が誕生しました。この取り組みは、CHINTAIとしても大きなビジネスモデルの転換であり、賃貸業界の常識を超える挑戦だと感じています。
『CHINTAI安心パック』は、これから引越しのシーズンを迎える新社会人や新入学生など、初めて引越しをする方に特におすすめしたいサービスです。初めての引越しでは、インターネットなどを参考にしながら、内見時に確認すべきポイントを調べたり、お部屋の設備について詳しく調べたりする方も多いと思います。
しかし、実際に住んでみないとわからないことも多いものです。たとえば、お部屋の広さや設備は内見で確認できても、隣人の方の様子や騒音の問題、クローゼットの収納力など、住んでみて初めて気づく課題も少なくありません。
『CHINTAI安心パック』は、そうした引越し後の「思っていたのと違う」という不満や悩みを少しでも軽減するためのサービスです。
「住んでみたらなんだか違った…」
こんな理由であっても再引越しが可能になる。それが『CHINTAI安心パック』の最大の魅力です。補償の範囲を「どんな理由でも対応可能」に広げたこのサービスは、多くの方に驚きと安心感を与えるものだと自負しています。
これから引越しを検討される方には、ぜひ『CHINTAI安心パック』をご利用いただき、より安心して新生活をスタートしていただければと思います。このサービスを通じて、引越し後の不安を解消し、「このお部屋を選んでよかった!」と安心していただけたらうれしいです。
これからもCHINTAIでは、お部屋探しだけではなく、引越し後の生活も安心して過ごしていただけるようなサービス展開を目指しています。「CHINTAIを選んでよかった」と思っていただけるよう、新しい取り組みを続け、みなさんの暮らしをサポートしてまいります!
『CHINTAI安心パック』に関する詳しい情報はこちら!
※社員の所属および記事の内容などは2024年12月現在のものです。